転職後の仕事への取り組み方
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転職するからには、年収を上げたい。 それが一番の動機ではないにしても、年収アップやポジションアップを夢みる方はきっと多いことでしょう。 しかし、転職すれば、誰もが年収アップ、ポジションアップするというわけではありません。 転職後の仕事への取り組み方も重要です。 ではどうすれば転職後、成功できるのか?実例と共に考えてみましょう。
■会社の弱点をさりげなく補う
例えば、売上は上がっているが管理部門が弱い会社の管理部門に入った場合、入社後早い段階でスタートダッシュする人と、ソフトランディングをし、細かなところはカバーして取り組むというスタンスで最初の3ヶ月を過ごす人とでは、評価に大きな違いが出ます。
ソフトランディングをし、細かなところはカバーして取り組んだ人の方が、周囲の同意を得ることができ、高い評価を得ることができます。 人の嫉妬というのは怖いものです。 実力があっても偉そうにしていれば、妬まれ、足を引っ張られることも多々あります。
従来からその会社で働いている社員にとっては、やり方を急に変えられるのは苦痛です。 うまいこと上司に働きかけてもらったり、低姿勢で入っていったほうがいい場合もあります。 入社する時の面接では無駄な謙虚さは不要ですが、入社してからは謙虚さは必要になります。 自分のほうが正しいという場面も多々あると思いますが、時には我慢も必要です。 少しずつ自分のやりかたを浸透させ、仲間を増やしていきましょう。
■「前の会社ではこうだった」など、ネガティブな発言は禁止
前の会社の良い部分悪い部分、今の会社の良い部分悪い部分、それぞれあるでしょう。 前の会社と比べると、今の会社の粗が目に付くこともあるでしょう。
そこで「前の会社ではこうだった」など、ネガティブな発言をしてしまうと「なら転職するなよ!」と険悪なムードになってしまうことがあります。 転職してしばらくは、前の会社のことはあまり言わない方が賢明です。
「どんどん会社の悪いところを指摘ください。」と言ってくれる上司や同僚もいるのですが、本当に本音でガンガン指摘してしまうと、周囲が引いてしまい、やりにくい人だと思われてしまうこともあります。 指摘をするときは、柔らかく指摘するようにしましょう。 また、良い部分を述べてから、課題を述べるなど工夫したほうがよいでしょう。
■上司(キーマン)からの評価を得る
キーマンとは、直属の上司、または上司の更に上司、つまり自分の評価を決める人のことです。 まずは、上司が期待していることを確認し、実行し、また確認し、ということを繰り返していきます。 ついコミュニケーション不足になってしまうこともありますが、今自分が向かっている方向が正しいかどうか、随時確認を入れていったほうが良いでしょう。
入社して1ヶ月や3ヶ月のタイミングでは、しっかりと話をする時間をとってもらいましょう。 上司も忙しいので、つい会話をしないで過ごしてしまうことがありますが、そこに入り込むぐらいの気持ちは欲しいものです。
■周囲とも程よくコミュニケーションをとり仲間を増やす
転職して入社をすると、その会社の同僚や上司など、みんな新人のことを見ているものです。 お手並み拝見と思っている社員の人もいます。 「真面目で仕事だけができていれば良い」と考えている会社や人はすくないです。
周囲とも程よくコミュニケーションをとりつつ、少しずつ自分のやりかたを浸透させて、自分の理解者(仲間)を増やしていきましょう。 人脈も評価の対象なので、仲間を増やすことは非常に重要です。
上司だけでなく周囲ともバランスよくコミュニケーションがとれることが理想です。 全員と仲良くすることはできなくても、敵となるような存在を作らないことが大切です。 社内に敵ができると、とにかく仕事がやりにくくなります。 前の会社で人間関係に困った人は、反省点を生かして今度こそ上手くやってください。
■約束ごとや時間を厳守する
ちょっとした約束ごとでも大切に実行し、時間を厳守することが大切です。 万が一遅れそうな場面では、すぐに連絡をする、きちんとお詫びをするなど、約束や時間についての感覚を徹底しましょう。 これは、どの会社でも共通する重要事項なのに、案外徹底されていない会社が多いように感じます。 きっちりしていると思われて損することはまずなく、逆にルーズだと思われれば、「駄目な人」と早期にレッテルを貼られてしまうこともありますので注意してください。