転職失敗と即決して辞めない
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転職そのものが失敗だということで、すぐに決断して辞めてしまう人がいます。 しかし、すぐに辞めるというのは、おすすめできません。 自分自身で問題を解決できる場合もありますので、辞めるのを少し踏みとどまってみてください。
感情的になって、転職を決断するのは止めるべきです。 落ち着いて考えてみて、やっぱり転職しないと解決しないという結論に達したのなら転職しましょう。 人生一度きりですし、無理に勤めていては、嫌な思いをするだけで時間の無駄です。 転職を決めたら頭を切り替えて、転職計画を立てて実行に移しましょう。
■転職の失敗とは
そもそも転職の失敗とはどのようなものでしょう。
・嫌な上司・部下・同僚がいる(人間関係の問題)
・職場の雰囲気が自分に合わない
・初期のイメージと異なる
・自分には向いていないと感じた
転職失敗の要因を挙げるとキリがありませんが、上記のことはすべて自分に関することです。 あくまでも転職先を選んだのは自分なので、全ての責任は自分にあります。 自分自身が我慢する、もしくは対応策を練れば、問題を回避できることが多いです。
また、上記のことはどこの会社に勤めていても起こりえることです。 むしろ全てをクリアしている会社の方が少ないでしょう。 転職したい理由が自分自身で解決できることなら、転職せずに解決する方向で考えましょう。
■転職をする理由をもう一度考える
転職をする理由は何ですか? 転職をする理由が、上記に挙げた4つに似た理由なら、会社を辞めない方が無難です。 特に人間関係の問題は、時間が解決してくれることもあります。 仕事自体が嫌いでなければ、しばらく我慢してみてはどうでしょうか。
転職を考えるくらい辛いときは、2〜3年先のことを余裕をもって考えると気持ちが楽になります。 思い描いた未来の自分に近づくために、仕事をどのようにしてこなし、会社に貢献するのかを徹底的に考えて実践すべきです。
■「この会社すぐに辞めたい」と思った時こそ辞めない方が無難
精神論になってしまいますが、「この会社すぐに辞めたい」と感じているときには、辞めない方が無難です。 気持ちが高ぶったり、極端なネガティブ思考に陥ったりしているときに辞めると、再就職が困難になることがあります。 また、再就職できても気持ちを切り替えることができずに、失敗してしまう可能性が高くなります。
どんな会社でも良いところはあるはずです、まずは落ち着いて今の会社の良いところを探してみてください。 それから、今の会社のダメなところを落ち着いて考えてみてください。 数日たって気持ちが落ち着いてから、本当に転職する必要があるのかを改めて考えてみてください。
■嫌な会社でも1年以上は勤めた方がよい理由
例え嫌な会社でも1年以上は勤めてから、円満退社することをおすすめします。 本当は辞めたくてしょうがなくても、「誠に残念ですが」といったポーズをとって円満退社します。
特に同一業界で転職するときは、注意する必要があります。 短期間に同一業界での転職を繰り返していると、「すぐ辞める人」と企業に認知されてしまい、採用を敬遠されてしまうことがあります。 早い話、ブラックリストに載ってしまうわけです。 また、世間は狭いので「あの人また転職したんだって」など人の噂に上ってしまうこともあるので注意が必要です。
■転職を勧めるケース
◇給料や待遇に不満がある
給料や待遇に不満がある場合は、転職をおすすめします。 中小企業に勤めているサラリーマンなら、月給1万円ほど昇給すれば上等でしょう。 仮に賞与と等級制度は考慮せずに、役職なしで10年間勤めたとします。 10年で年間120万円の昇給となるわけですが、転職1回で年収120万円くらいのアップは可能です。
◇やりたいことがある
やりたいことができた、新しい可能性をみつけたい、こういう仕事をしていきたい、と考えている人には転職をおすすめします。 自分で会社をやらない限り、約40年で仕事生活が終わってしまいます。 やり直して何度もチャレンジすることはできませんので、悔いの残らないようにしてください。
◇キャリアアップしたい
キャリアアップとは自分のスキルを磨くことです。 更にそれを生かす方向に進めば、収入アップや自分の満足感を得ることにつながるでしょう。 転職はそのひとつの方法であって、それがそのままキャリアアップになる訳ではありません。
キャリアアップという言葉の意味は先に述べたとおりですが、現実は少し異なります。 派遣社員や契約社員にとってのキャリアアップとは、転職を意味すると言ってもよいでしょう。 また、正社員でも依頼者側へ出向するタイプ(ビジネスパートナー)の場合も同様のことがいえます。
どんなにスキルを磨いても生かす場を提供できない会社もあります。 特に派遣社員や契約社員の場合は、契約や会社同士の関係上、活躍の場が与えられないことも珍しくありません。 そのようなときは、転職をおすすめします。