システムの調査・分析
-
IT企業の求人に書かれている仕事内容をみると「システムの調査・分析」と、記載されていることが多いです。 一般的にこれは、システム開発における一連の流れ、下記の「L.システム導入後の運用サポート・メンテナンス・ユーザー教育」を指しています。 熟練者になれば、運用サポート中にユーザーから、新たな要望が発生して「要件定義・要件分析」を担当することもありますが、開発するのは別担当で運用のみを担当するケースが多いです。
コンサルティングする為に調査・分析する業務をさすわけではありません。 その場合は、「システム導入のコンサルティング」と記載するでしょう。 なぜなら、調査・分析などの下準備も含めてコンサルティングだからです。 コンサルティングの方が依頼者側に高い単価を請求できますし、求人に載せるにも見栄えがするので、コンサルティングをするのなら、はっきり「コンサルティング」と書かれています。
〜 システム開発受注から導入までの一連の流れ 〜
A.システム導入の営業(システム開発の仕事をとる)
B.システム導入のコンサルティング
C.要件定義・要件分析
D.システム設計・基本設計(外部設計)
E.詳細設計・モジュール設計(内部設計)
F.プログラミング
C.プログラム単体テスト
H.プログラム結合テスト
I.システムテスト
J.ユーザーテスト
K.システム導入
L.システム導入後の運用サポート・メンテナンス・ユーザー教育
■システム導入後の運用サポート
ITエンジニアの仕事は、システムを開発して導入したら終わりではありません。 システム開発する期間は短いですが、システム導入後のサポート期間は長いので、どれだけ充実したサポートを提供てきるかが会社の信用に大きく影響します。 ユーザーをサポートする内容は、システムの操作から、システムの障害対応まで多岐にわたります。 現場によっては、プログラムの修正を依頼されることもありますが、プログラミングができなくてもシステムの仕組みと操作を理解できれば、問題なく業務をこなせます。 ある程度の経験がある運用SEと、あまり経験がない人をコンビにして経験を積ませることが結構あります。
■メンテナンス
ハードウェアメンテナンスとソフトウェアメンテナンスがあります。 ハードウェアメンテナンスは、老朽化が進んだハードウェアを交換したり、テープやディスクなどの記録媒体を交換したりします。 ソフトウェアメンテナンスは、データベースを最適化したり、ログファイルを保存したりします。 基本的に運用マニュアルが用意されていて、運用マニュアルに記載されていないことは作業してはいけません。 運用マニュアルが用意されているので、IT業界が未経験の人でもある程度の業務をこなすことが可能です。 ただし、プロジェクトの初期段階では、運用マニュアルの作成を依頼されることもあります。
■ユーザー教育
システム開発を依頼した企業の社員に、開発したシステムの操作方法を教えます。 Excel、Word、PowerPointなどを使用して、ユーザー用のマニュアルを作成します。 作成したマニュアルをみながら、プレゼンテーションしたりします。